あたまにおちてくることばを。

                   
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beauty /詩
「beauty」




美のまわりには
いつだって
あやうい感情が氾濫している
憧れから
憎しみから
あきらめから
拒絶まで
何から何まであつめてしまう
ほんとうに?
ほんとうにそれは美しいもの?
20年後に謎はとけるよ
魔法はとけるよ
セレモニーはきょうやるべきだよ
| 18:54 | | comments(0) | trackbacks(0) |
森の王女/詩
「森の王女」




土曜日には
きっとすてきなニュースがやってくるから
早く家にかえらなくちゃ
ゆうびんだけが
わたしにニュースを運んでくれる
お昼には
おかあさんがパンを焼いて
サラダを作って
スープを作って
わたしの好きな食器を出して
家族みんなでいっしょに食べる
甘いコーンのスープから湯気がたって
パンにバターを塗ってもらって
なぜか中華風のハムサラダと
甘い甘いカフェオレ
日曜日の昼間には
インスタントな幸せの象徴
のような番組がテレビで流れて
その音から逃げるように
わたしは外へ出て
自転車をこいで
どこまでも行って
山ばかりに囲まれた道路で
どこにも行けない
自分がいるの
誰もいない
車もいない
アスファルトの道路の上で
自転車に乗って
馬に乗って
王女様になる
森は何にも言わないけれど
その視線はとても強くて
息苦しいの
だんだん家が近づいてきて
馬はいなくなり
わたしはもはや王女じゃなくなって
自転車に乗って
家に帰るの
家族が住んでいる家に帰る
その家は20年後に消えるのよ
そのことをわたしは知っているの









| 18:20 | | comments(0) | trackbacks(0) |
Happy Birthday to T/詩
「Happy Birthday to T 」









おたんじょうびおめでとう

キミの40才のたんじょうび

空に星は出ているかい?

夜に飛ぶ旅客機は

キミの住む家の頭上を

飛び越えて行ったかい?

キミはマーボードーフのような混乱の中で

40才のバースデーをむかえているだろう

明日テーブルの上にはきっと凛とした花が

1本生けられているだろう

いままで生きてきて

受けとった花の数をかぞえてごらん

あいつにプレゼントしてきた

ひみつの花の数もかぞえてごらん

いくつの夢をみてきたのか

かぞえてごらん

いままで開けなかった

ギフトの箱を開けてごらん



おたんじょうびおめでとう

いくつものキミが生まれた

きょうの日を祝いましょう













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| 16:45 | | comments(0) | trackbacks(0) |
プリミティヴコード/詩
「プリミティヴコード」



新しい物語を作ったら来て
行方知レズの言葉の行き先
たどって全部あつめたら来て
わからないこと
わからないと叫んだ位置から
見えなかったもの
全部見てきて
私に見せて
鳥カゴのようなマンションの部屋
私はここでずっと待ってる

できたての物語
それを聞く私の瞳は
いろんなふうに光を放つ
あなたもきっと気に入ってくれる
羊の毛皮を敷いた床の上で
冷たいベリーのお茶を飲んだら
また出て行って
新しい物語を作ってきて
私はずっと待っているから



新しい物語をつくってきたよ
ずいぶん時間がかかったけど
そのぶんすごい物語なんだ
僕のために作ってきたよ
君のために作ってきたよ
僕はときどきわからなくなる
誰のために物語を作っているのか
何のために物語を作っているのか
僕が物語を作らなかったら
君の身体に「退屈」が入り
病気になってしまうんだって
君と一緒に羊の毛皮にくるまれて
ずっとゴロゴロしていたい
って思うこともある
でもそうしたら
君の肌がボロボロになって
瞳の中のきれいなキラキラ
消えてなくなっちゃうんでしょう?
おまけに僕まで消滅するんだ

面倒だけどまた旅に出るよ
そして
君のために
物語を作ってくる
僕のために
物語を作ってくる



毎晩 私に手紙を書いて
出さなくていい
書くだけでいい
困ったことがあったときには
右の手で質問を書いて
左手にペンを持ち替えて待って
私がすぐに答えてあげる
あなたの旅を手伝ってあげる
私にくれる物語がなくなるときまで
ずっと一緒に

同じ話は好きじゃない
悲しくてもいい
楽しくてもいい
誰かに恋をしたっていい
美しい物語を作りたがってる
あなたが好き



ときどき君はいないのかもなって
思うことがある
ぜんぶ僕のモーソーなのかな
だって君のいるマンションへの行き方が
わからなくなっちゃったから
あまりに僕が絶望しすぎて
君に見放されてしまったのかな
今回の物語は大変なんだ
僕は怒りでいっぱいだよ
信じてた人が信じられなくなったんだ
その人のことを怒ってるんじゃない
こんなことが起こる世界すべてに怒ってるんだよ
こんなことが起こる自分に怒っているんだ
君のことさえ忘れてた

でも夢をみた
セックスアンドバイオレンス
それから
ホラー、ゴシックごちゃまぜの中
君と僕はずぶずぶと落ちて這い上がれない
叫びながら汗びっしょりで飛び起きたんだ
それで思い出した
でも君のところへ行けないよ
会いたくても
君のいるマンションが
どの街にあったのかさえ
わからなくなっちゃったんだから
三ヶ月前に行ったばかりなのにさ
きっとまだ僕の物語が
完成してないせいかもしれない

今晩 手紙を書こうと思うよ
出せなくても
それが君に届くなら
君のこと忘れててごめん
て書くよ
そして左手にペンを持って待つ

         







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| 01:23 | | comments(0) | trackbacks(0) |
Youth /詩

彼が持っていたのは
それだけ
彼女が持っていたのは
それだけ
だからとっても軽かった
何ものともまだ
つながっていなくて
ぜんぶ自分の力だけで
処理していかなくてはいけない未来に
不安を感じて誇りを感じて
人の言うことをよく聞いたり
あるいはまったく聞かずに
けりとばして笑っていた
世界の中にきらめきをまき散らすように
歩いたり
走ったり
笑ったり
走ったりして
全員が奇妙なウワサを信じてた
年をとらずに生きてゆける
というウワサ
それは実際非常にリアルだった
そう
とてもリアルだったんだ






_______________________________

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| 03:09 | 映画と詩 | comments(0) | trackbacks(0) |
Into the white /詩
Into the white」



みんなといっしょに
まちがいさがしをしていたのは
ほんの昨日
だけどほんとうは
知っていた
そのなかには
まちがいなんて
ないってことを
さがしても
さがしても
答えはぜったい
みつからない
みんなで笑って
ビールを飲んで
ゲームをえんえん続けて
朝になるころ
みんなの顔から笑顔が消えて
白い電車に揺られて帰る
それぞれの家に
それぞれのベッドに
目を閉じれば
いつもあの闇がきて
真っ黒で
一点の光もない
美しい黒が
真っ黒な
気が遠くなりそうな
真っ黒な
闇の中で
私の中は
真っ白になる






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| 08:12 | | comments(0) | trackbacks(0) |
木と海と私の関係 /詩
「木と海と私の関係」


木はいつだってあたりまえのように
そこにいて
私とは何の関係もないという顔で
私が泣いているときも
こまっているときも
ただそこで突っ立って
息を殺して
見て見ぬフリをしているだけ
そんな木が山ほどある
文字通りの山の中で
私はちっそくしそうになっていた

十二歳のとき
海のすぐそばに
引越しをした
ベッドまで波の音が聞こえるくらい
海が近くにあるところだった
海も山と同じように
私には冷たかった
それでも私は
波が気に入った

波はいちども止まらずに
動いている
海を見ていると
いつの日か
どこか遠くへ行くことが
できるのだと思った









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| 04:18 | | comments(0) | trackbacks(0) |
ウィンド シンドローム /詩
「ウィンド シンドローム」



みんなで丸くなって
小さくなって
そこに隠れて
待っていた
誰かが来るのを
そして
窓から風やってきて
私たちを一人残らずさらったの
鳥に食われた子供もいたし
風に逆らって地面に落ちた女の子もいた
それがわたしじゃなくてよかった
みんなそうおもっていたのが
わかったの
言わなくても
ほんとうにみんなそう思っていた
暖かい暖炉の火のあるところだけで
通用する甘い言葉
そんなナンセンスなことばっかり言っている女が
飛んでいる私たちを
誰もみていないところで
包丁で突いて殺そうとした
わたしたちは慣れっこだった
コノひとみたいな人間に
何度も何度も会ったことがある
何人も何人も
たくさんいるの
それはそうと
風は私たちをどこへ運んで行くんだろう
風の腕の中は意外にも
寒くなんかないのだった
私は風が好きになった
でも風は
私の気持ちを
冷たい風で吹き飛ばす
そうすれば私はあっという間に
好きだと思ったことさえ忘れてしまうし
気分がすーっとするからね
風にのって
風に吹かれて
飛んでいるのは
とてもすてきな体験だった




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| 23:51 | | comments(0) | trackbacks(0) |
Desperately /詩
「Desperately」


消したはずのタバコから
けむりがたちのぼっていて
それなのに次の一本に火をつけていて
何かに追われているような
イヤな気持ちだ
人殺しのようにけむりの息の根を止める
灰皿の中で
もがくこともできないくせに
私に憎しみ与えるなんて
なまいき
おなかが減っても
すぐに何かを食べたりなんかしない
ヒフが少したるんで茶色くなって
骨ばかりの顔
そんなイメージで
台所を通って
ベランダの扉を開けるが外には出ない
エネルギーがない
夕陽が私に何か話すかどうか
試しているだけ
失敗するのがこわいから
今日は一日何もしていない
でもおなかが減るんだな
満たされたものは何もないのに
棚の端に飾ってあるバービー人形が
かわいそうだとゆうべ思った
ほったらかしでホコリだらけ
洋服を作ってあげると約束したのに
端切れを巻きつけてあるだけのイミテーションドレス
髪の毛もドレッドロックにしてあげるって
約束していた
ネイルポリッシュがはがれている
これは私の爪
人形と私はたぶんおんなじ
何かを待ってる
そのくせおしゃれもしないでいるなんて
他人が見たら
きっと良くないと思うに決まってる
でも楽しくない
お人形の髪の毛を編んであげても
ドレスをつくってあげても楽しくない
もう五歳の頃のようには楽しめない
せっかくバービー人形を手に入れたのに
いつかバクハツするような
まあるいものの中身がブヨブヨで
固まることを拒否している
夕陽を見て思ったわけじゃない
頭の中がつかれている
何を見ても美しいと感じられない
誰かと話したいとも思わない
どこかへ行きたいけれど
行くための勇気を持つのが面倒だ
ここのアパートの前には
来たばかりの頃
ステキと思った庭があって
毎日そこを走り抜けて遊びに行くんだと思っていたのに
もう今はステキとは思えない
隣の家のアンテナにとまっているカラスは
私の目を見ているようで
きっと見ていない
びっくりマークが飛び散るように雨が降ってきた
鳥はもういない
私は扉を閉めて
台所のテーブルに座り
りんごを手に取って
宙に放り投げてあそんでいる
手がすべって
床に落ちて割れるときまで











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| 16:25 | | comments(0) | trackbacks(0) |
やさしい結末 /詩
「やさしい結末」



ずっと前に
通って来た道を忘れてしまって帰れない
このまま進んで
何もかもがめちゃくちゃにからまっている糸の中で
もがいてみたい
持っていたものはぜんぶ落っことして
傷ついて傷つけて傷つけられてガサガサになって
かさぶたがとれてきれいになりたい
口に出して言わなくてもわかるくらい
簡単な答えだけが必要なところで必要とされたい
誰かを憎んでいるフリをして仲間になりたい
水の入ったコップを持っていってあなたに飲ませたい
たくさんすばらしいものを持っていたあなたが
すべてを失って
また傷つきやすい子鹿のような少女になって歩いている
ふっくらしていた胸もしぼんで
ポケットには薬があって
目に映るものをひとつも見ていない
何度も何度も目の前を通り
輪郭を伝えて一緒に歩く
意味もわからずセックスをして
その背中にSという文字を書いて
ふたりでおちていく
どこかかんたんなところへ
距離がいちばん短くて
残酷で
平凡なところへ
かたきをとってあげるなんてうそばっかり言って
じつは臆病者だけど
はやくおわりがみたいから
おわったときに跡形もなく消え失せたいから
めちゃくちゃにスピードをあげて
鉄の壁に体当たりをして
まばゆい星をあなたのために
まきちらしたいと願ったからだ






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| 15:45 | 映画と詩 | comments(0) | trackbacks(0) |