あたまにおちてくることばを。

                   
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Desperately /詩
「Desperately」


消したはずのタバコから
けむりがたちのぼっていて
それなのに次の一本に火をつけていて
何かに追われているような
イヤな気持ちだ
人殺しのようにけむりの息の根を止める
灰皿の中で
もがくこともできないくせに
私に憎しみ与えるなんて
なまいき
おなかが減っても
すぐに何かを食べたりなんかしない
ヒフが少したるんで茶色くなって
骨ばかりの顔
そんなイメージで
台所を通って
ベランダの扉を開けるが外には出ない
エネルギーがない
夕陽が私に何か話すかどうか
試しているだけ
失敗するのがこわいから
今日は一日何もしていない
でもおなかが減るんだな
満たされたものは何もないのに
棚の端に飾ってあるバービー人形が
かわいそうだとゆうべ思った
ほったらかしでホコリだらけ
洋服を作ってあげると約束したのに
端切れを巻きつけてあるだけのイミテーションドレス
髪の毛もドレッドロックにしてあげるって
約束していた
ネイルポリッシュがはがれている
これは私の爪
人形と私はたぶんおんなじ
何かを待ってる
そのくせおしゃれもしないでいるなんて
他人が見たら
きっと良くないと思うに決まってる
でも楽しくない
お人形の髪の毛を編んであげても
ドレスをつくってあげても楽しくない
もう五歳の頃のようには楽しめない
せっかくバービー人形を手に入れたのに
いつかバクハツするような
まあるいものの中身がブヨブヨで
固まることを拒否している
夕陽を見て思ったわけじゃない
頭の中がつかれている
何を見ても美しいと感じられない
誰かと話したいとも思わない
どこかへ行きたいけれど
行くための勇気を持つのが面倒だ
ここのアパートの前には
来たばかりの頃
ステキと思った庭があって
毎日そこを走り抜けて遊びに行くんだと思っていたのに
もう今はステキとは思えない
隣の家のアンテナにとまっているカラスは
私の目を見ているようで
きっと見ていない
びっくりマークが飛び散るように雨が降ってきた
鳥はもういない
私は扉を閉めて
台所のテーブルに座り
りんごを手に取って
宙に放り投げてあそんでいる
手がすべって
床に落ちて割れるときまで











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