あたまにおちてくることばを。

                   
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母が死んだとき/詩



最後に持っていたのは
最後に手に持っていたのは受話器だった

誰かの声が聞きたくて
あったまりたくて
わからなくなりたくて
何かをあげたくて
欲しくて
どっちかわからなくて
あげたり
もらおうとしたり
だけどやっぱりあげたかった
そして欲しかった
誰にもわからないやり方でそれをしようとしたら
どんどんこんがらがっていき
娘がそれをほぐそうとして私を傷つけ
私は娘を恨んで泣いて
娘が私に抱きついて泣いて
私のお母さんでいてよ、
と言い
私は自分が誰かわからなくなりそうになったが、
娘の母親にやはりなることにして
娘を憎みながらも愛することにして
娘に引きずられながら外に出て散歩をした

涙の跡を頬にくっつけた娘は
私のことをお母さんと呼び
私は娘の母親であり
娘に野菜をかってやり、
娘は私におむすびを作ってくれた

私は旅に出た
3日して娘がつくったおむすびを取り出して食べた
かたく冷たくなった玄米は塩が効いていて、
ほのかに紫蘇の味がして、
梅が出てきて、
涙がでてきた

おいしくて、涙が、でました、

と娘にメールを送った
私はさらに遠くへ旅に出ることになった

私が本当に最後に持っていたのは、

娘が買ってくれた、
娘にかってやったのとお揃いの、
手織りの、
黄色や、
緑や、
水いろが混じった、
色鮮やかな、
ショールだった







| 05:34 | | comments(0) | trackbacks(0) |
白い純粋/詩
 『白い純粋』


今晩ここで感じてる思い
ナシにするなんて
無理
だってこんなに
祝福の音
降っているのに
気持ちいいこと
知っているのに
考えなくても浮かんできちゃう
白さは純粋

守ってやらなきゃいけないほど








| 01:54 | | comments(0) | trackbacks(0) |
夜明けの光/詩
 『夜明けの光』


理解できない 答えをもらった
正しい理由が わかるまでには
時間がゆっくり流れていって
私もゆっくり流れていって
暑い夏の日
レンタルビデオのムービーを見て
被害者の気持ちわかると思っていたのに
そいつはサイゴ加害者になり
みんなどっちも
大切にしたいことがあるから
怪物みたいになっちゃうことが
あるってことを
百パーセントのラブな気持ちで
やっと今ごろ理解したんだ
| 01:43 | | comments(0) | trackbacks(0) |
ゴールドパピヨン/詩

『ゴールドパピヨン』
  
   

行方を追っては
いけないキマリ
キマリじゃなくても
追ってはいけない

あなたはあなたを手放してしまう
後ろ姿が悲しいままの静止画になり
私のところへ 届くでしょう

感じている気持ち吐かなきゃいられないほど
ロマンチストなアンフェアぐあいに
言葉も失い
顔も忘れる
草むらの中 立ちつくしている
後ろ姿の誰だったっけという思い出に
変わってしまうの待つでしょう

収集家ではない私だから
その記憶さえも 消えてしまって
思い出そうとまぶたを閉じたら
光の残像

色があふれて
たくさんのパピヨン
ゴールドパピヨン

奇跡的な
変化の誕生
見るでしょう





| 01:27 | | comments(0) | trackbacks(0) |
真空/詩

『真空』


ガラスの破片をひろっていたら
いやなかんじの太陽の熱
アタマに感じて
目を細めて顔あげてみたけど
うすよごれた色をした雲
ちっそくさせる真綿みたいに
殺人的な狂気を秘めてる
これからのこと考えたってしょうがないんだ
今日いる場所で 意味がないこと
直感でわかる
あらゆるものがストップしていて
すべての流れがブロックされてて
そこでムリヤリ動いているのは
私ひとりで 大事なことをわかってないんだ


| 01:22 | | comments(0) | trackbacks(0) |
あまりにも真実/詩
 『あまりにも真実』


ごまかしようもないほどに
ショックを受けてしまったのだ
わたしの信じたカタチ以外に
育ってしまったものに気づいて



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| 01:10 | | comments(0) | trackbacks(0) |
ずっと単純/詩


『ずっと単純』


冬の寒い日
かじかむこころは 勇気ないから
かんたんに
ダークなちからに占領されちゃう
悲惨な行方を追うのもかんたん
悲しいことだけ 信じられるから

やさしい気持ちは
心細さの象徴として
十年ぶりにおりてきたけど
わたしの気分はかんたんに変わる。

かんたんなんだ
かんたんだった

夢の中ではかんたんだった
私は夢で天才だった

かんたんすぎて
やる気も起きない天才だった





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| 00:54 | | comments(0) | trackbacks(0) |
「いまここで地面に」/詩
「いまここで地面に」




最後に声を出したのは
いつだっけ

山の頂上から何かに向って
呼びかけたのはいつだっけ

ひとりになったときを
待っていたかのように
それはやってきて

わたしのあたまを
静かに
地面に垂れさせる

わたしは
あのときわからなかった
自分のしたことを
理解して
服従するしか
できない

あやまるよりも
地面に額を押しつけて

どこまでもひとりで
じっとしている
じっと息を
くりかえしている





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| 05:09 | | comments(0) | trackbacks(0) |
あなたにあげたかったもの/詩
「あなたにあげたかったもの」


あなたにあげなかった花は
歩きながら道ばたに捨てる
どこまでも歩きながら
あなたにあげられなかった
ものをたくさん
ボトボトと捨てる

草むらのなか
白い光を放つだろうね
だけどあなたは
それを拾うことはしない
僕はもう
振り向きはしない

あなたに手紙を書くのもいいね
いつかどこかで
もし気が向いたら
この狭い街を出て
僕の中で
あなたが小さくなった頃

あなたにあげなかった花は
道ばたで新しく芽生え
新しい世界に再生する

その花のことを
ときどき考える

あなたにあげたかったものは
どこにでも咲く花と同じ
どこにでもあるもの







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| 00:05 | | comments(2) | trackbacks(0) |
去っていく言葉/詩
「去っていく言葉」








チラシの切れ端に
こんなふうに言葉を書いて残しておけば
それは船になってどこかへ流れていくかもね

小さな頃、葉っぱで作った小舟みたいに
ユラユラ流れていくかもね
忘れたころに
わたしのところに流れ着いて
謎が解明できるのかもね

だけどいまは
意味のわからないコトバ
わたしの中から切り離すだけ
どこへ行こうとどうだっていい
自分でも意味がわからないまま
チラシの端に
模様のような文字
日本語のコトバ
それを見ている眼球に映る文字は
呪文のようだろう

どこへいくんだろう

その呪文は
いったいどこへいけるんだろうね









| 19:20 | | comments(0) | trackbacks(0) |